35週間が経ちました。

 

 

 ベルリンに来て35週間が経ちました。急に寒くなってマフラーが必要な季節に突入しました。先日久しぶりに友達と待ち合わせてご飯食べるやつをしたら、長時間外をぶらつくのが久しぶりすぎて、外はこんなにも寒く冬らしくなっていたのか、とたまげてしまった。一週間やそこらでこんなに変わるもんなのかあ、と寒空の下でゾクゾクしてました。ただ聞いてはいたけど、日本の一月や二月くらいの寒さがベルリンでは今到来しているのでかなり厳しい寒さで、おしゃれしてベレー帽をかぶるんじゃなくて生き残るために毛糸の帽子をかぶるべきだったかな、と後悔したし寒い上にドイツ語を使うのが久しぶりで外ではほとんど無言になってしまったし、お店に入っても暖かくてほっとしていたら無言になってしまって、厳しい冬とはこういうものか、と実感した。

 

 ああ早く日本に帰りたいなあ。

 

 友達がイスラム教徒なのだけれど、日本だとまずこういう友達は出来なかっただろうし彼女から聞く宗教にたいする話や姿勢はあまりにも新鮮でたまに頭がぼーっとしてしまうけど、高校の倫理の教科書に書いてあるようなことを本当に言っていて、それを生身の人間から断定的な口ぶりで聞くことが出来て私の中の世界が一ミリ広まった。だからと言って自分がどうすることはないのだけど、世界で起こる宗教対立がリアルなものになっていく。まだ白黒の世界に色がつくか、赤ちゃんが字を認識するようになる程度の変化だけど、私が実際に体験した生きた情報。

 

 ベルリンに来て、私が語学学校に通っているのもあってドイツ人と知り合うよりも他国からドイツ語を勉強しに来たり、ドイツの大学や仕事場を探すためにドイツ語をやっている人と知り合うことが多くて友達にもなりやすかった。それにドイツ語ネイティブよりもやはり勉強して身に着けた人と話しているほうが理解しやすいのもある。ドイツは移民大国だし中でもベルリンは国際的な都市と言われるだけあって、かなり国際色豊かだと思う。そんな中で色んな思惑があって私が身を置く環境にはイスラム教徒が多かった気がするなあ。

 

 今後彼らと付き合って得た情報が生きるのかはわからないけど、そういう事実は確実に存在してそれらを積み重ねて生きていくものだから私の今後に何らかの影響は残すのではないかと思われる。

 

 帰国まで二か月切ったしどんどん時間が過ぎていって早く帰国する日になって、日本に帰って空港で家族と再会してほっとして泣いてしまいたい。今も泣いてみたいけど人間簡単に泣けるものではなく、仮に何か感動的な映像や笑える映像を見て流す涙はまた完全な別物でそれだと私の泣きたい欲は収まらない。自然と泣きたくなんかないのに止まらないような涙を流したい。そういう感情の起伏を待ちわびてるんだと思う。

 

 早く帰国したいなあ。