34週間が経ちました。

 

 

 ベルリンに来てから34週間が経ちました。何度か言っていると思うけれど、ベルリンは本当にすっかり秋です。道にたくさん落ち葉がある上にヨーロッパの道というのは石畳だったりするのでかなり歩きづらい。現地人はもう慣れっこなのだろうが、ヨーロッパどころか海外で初めて秋を迎えた私からしたらあの道は一歩間違えれば死ぬのではないか、と思い毎回落ち葉が敷き詰められた道を目にすると、歩くスピードをかなり落として慎重に歩く。まるで雪の上を歩くみたいに。

 

 日本のいいところは何ですか、と聞かれた時にあまり浮かばないので四季や町の清潔さを答えるしかない。その時に秋は紅葉がきれいで、と言うけれどベルリンの秋の美しさもなかなかだと思う。ベルリンは都会だとよく耳にするけれど、自然の多さや夜の暗さからして日本人が思い浮かべる都会さとはかけ離れたものを目の当たりにすることが多い。そんな都会なベルリンでは町のいたるところで緑を目にするけれど、そんな緑が今はそこに黄色が混じって秋らしさを生んでいる。日本の秋とはどんなものだったかと思い出そうとしてもなかなか記憶が蘇らない、これは秋に限らずなのだけれど。多分日本の秋も美しかった、だけどそんなことを大事に思う心のスペースも時間もなかったんだと思う。ただ冬の空気の澄み具合はよく覚えているしそれが大好きで、寒い寒いと言いながら出かけてコンビニで肉まんを買ったりカフェによってミルクティーを飲んでゆったり過ごす、そんな冬が私は好きでそれは忘れてない、私の大事な冬の記憶。

 

 日本に帰ったら去年も一昨年の秋や春がどんなだったかを思い出せるくらい大切に生活してみたい。コンクリートの整備された道でもゆっくり歩いて、私の時間をしっかり生きてみたい。

 

 残り二か月。ああやっぱり早く帰りたい。

 こんな独り言の備忘録を読んでくださってる方がいることが嬉しくて自分では恥ずかしいのですがありがとうございます。留学についての情報が全くなくてすみません。今後も書けるかわからないけれど、書きたいときに書きます。多分ツイッターから飛んできてくださる方が多いと思うので一応。今はツイッターはまったく見ていません、アカウントはあるけどアプリを消しました。日本に帰ったら多分またやるかもしれないけど今の私には必要ないものなので。