15週間が経ちました。

 

 

 ベルリンに来て、15週間が経ちました。只今、絶賛鼻かぜ中です。先週は右の鼻からずっと鼻水が出ていたのに、土曜くらいから左にチェンジしてティッシュが手放せない状態です。

 

 先週は何と言ってもセルフ誕生日おめでとう旅行を決行したことが私の人生の中でも忘れがたい日となり、今後の人生においても振り返った時に自分を奮い立たせてくれるそんな日になったように思う。

 

 ケルンとボンに行ってきたのですが、最初は正直そんなに期待していませんでした。誕生日をベルリンのアパートで、心を開いていない人たちに囲まれて過ごすのが嫌だなあ、と思って何となく計画した旅行でした。だからどこに行きたい、という強い意思もなく、前日の夜になってようやく観光地を調べてわくわくし出す始末でした。飛行機も人生初の格安航空、ユーロウィングスで不安もあったし何よりベルリンに来て初めての飛行機移動を伴った旅行だったのでネガティブな気持ちのほうが大きかったです。

 

 だけど、そんな私の懸念をよそに旅行はとても楽しくて意味のあるものになりました。一日目にボンに行って、ベートーヴェンハウスが改築工事中で閉まっていたことは実に残念だったけれど、そこで係員さんたちとドイツ語を使って会話をしたり、ボンのベルリンとは全く異なる市街地の雰囲気を肌で感じることが出来て、とてもゆったりした時間を過ごすことが出来ました。Der alte Friedhofではクララとシューマンのお墓やその他にもハリーポッターの中でしか見たことがないような西洋のお墓をたくさん見ることが出来た。そして、お墓で行われているガイドツアーにも参加してみました。もちろんすべてドイツ語だし、私の他には毎週来ているような常連のおじいさんやおばあさん4人だけで、とてもマイナーなツアーだとは思うけれど、それもとても楽しかった。すべてを理解することはもちろん無理だけど、話している人の表情や単語を聞き取ることが出来た時、日本についても話を振ってもらえた時、同じ空間で笑ったり共感することが出来たことが印象深い。

 

 これは自分が一人でこの旅行に来たからこそ出来たことだし、一人じゃないとできないことと一人だから出来ないことは同じくらいあると思う、だけど今回このツアーに時間や相手を気にせずに参加できたことは他のことを差し置いても重要なことだと思う。

 

 二日目は主にケルンの観光をしたのだけれど、中でもやはりケルン大聖堂は荘厳で時間に限りがなければ暗くなるまでいて、ステンドグラスをずっと眺めていたいと思うほど美しかった。それに教会や聖堂にいるときの時間の流れ方も独特で、あそこではいかに周りに人がたくさんいて流れがあっても、椅子に座ってじっと前を見据えるだけで神と私の二人っきりになれたような感覚に陥る。周りにはたくさん観光客もいてある程度のざわめきは存在するのに、それが全く気にならなくなるのだ。

 

 そこでしばらく自分と自分を支えてくれる人たちのことを考えた。考えれば考えるほど私を今日ここに連れてきてくれたのは紛れもなくその人々であると痛感し、そういった人たちが私の周りにいてくれることが人生の目に見える成果の一つだと感じた。その人たちの期待に応えたいしもっとドイツ語を話せるようになりたい、と強く思った旅行でした。

 

 金曜にプレゼンいつやるか聞かれて、旅行が週末にあるのに早く終わらせたくて月曜のプレゼンに名乗り出たのは本当に愚かだったと思うが何とか無事に終了したのでよしとする。眠くて眠くてタイピングがままならないのでもう終わりにします。ねむい。